?5月の聖句?
神はお造りになった
すべてのものをご覧になった。
見よ、それは極めて良かった。
(創世記1:31)
今月の聖句は、旧約聖書の中の最初の物語である「創世記」の一節で、
神様がこの世界を6日間かけて造られた、その最後の日の場面です。
それまでも、神様は何かをひとつ造られるたびに、「良し」とされたと書いてあります。
そして、人間を含む、この世界のすべてをあらためて眺め渡し、
「極めて良かった」と言ったくだりでは、達成感に満ちた満足気な神様の表情が目に見えるようです。
私たちは形容詞を使うとき、他のものと比べた結果として使うことが多いかもしれません。
「大きい」「小さい」「早い」「遅い」「美しい」「賢い」「優れている」・・・
ですが、「良い」という形容詞の原型である「良し」という古語は、何かと比較することなしに、
存在そのものが絶対的に「良い」という意味を持っています。
この世界にあるもののすべてが、まさにそうだということが、今月の聖句のメッセージです。
私たちの好みや、比較の結果は問題になりません。
この世界にあるすべてのもの、特に造られたままの姿である自然を守る必要があるのはそのためです。
人間が互いに尊重し合うのも同じ理由によるもの。
そして、他者と同じように自分のからだ、心、いのちを大切にしなければならないのも、同様です。
このように、私たちが生きる上で大切にすべきことの根拠は、
実は聖書の中に見つけることができるということを、
これからも皆さんに少しずつお話できたらと思います。