5月25日(火)熊本県立大学で「KUMAMOTO STUDIES」特別講義が実施されました。今回は、熊本県立大学の学生だけでなく、県内の高校生にもオンラインでの参加の呼びかけがありましたので、大学の講義を生徒達も体験しました。
講義は、「プノンペンの奇跡と水道整備までの道のり」というテーマで、カンボジア国大臣のEK SONN CHAN氏の英語での講義に、熊本県立大学の特任教授の田中耕太郎先生が日本語で解説を加えられるという形式で行われました。
カンボジアのプノンペンでは、これまで8年かかるといわれた水の事業に関して、内部の組織改革を通して、たった1年で成し遂げられたとのことです。
貧しい人々にも水が供給されるシステムを作り上げることに尽力された大臣の講義を通して、私たちにとってあたりまえと思えることでも他国では決してあたりまえでないことを確認することができました。
(生徒の感想より)
【1年生】
・講義中に出てきた”One for all, All for one”という言葉が印象に残りました。これから、たくさんのことにチャレンジして、失敗してもその失敗をバネにやり直すことを大切にしていきたいです。
・講義後に熊本県立大学の学生が大臣と英語で質疑応答をしているのを見て、英語で質問できる学生はすごいと思いました。
・人々の支え合いやつながりの大切さを改めて確認することができました。今は、コロナの影響で国境を超えた支援だけでなく、たくさんのことが不可能となっています。しかし、このコロナを終息するためには、コロナ禍でもできる国境を越えた人々の支え合いが大切だと思いました。これからたくさんのことを頑張って自分にできることを増やし、困っている人を助け、支えたいと思いました。
【2年生】
・日本がカンボジアの水道整備に与えた影響の大きさに、日本人として誇らしくなると共にカンボジアの発展力に驚きました。また、大学の講義を実際に受けることで将来をより明確にイメージすることができました。
・今回の講義を受けて、聞き取れない単語がたくさん出てきたので、もっと勉強して英語力を上げようと思いました。
・私が印象に残ったことは、カンボジアの大臣がおこなった改革により、水に代金を支払う人が5.85%から99.9%に増えたということです。この改革には日本人が関わっているものも多くあり、水を通して、日本とカンボジアにこんなにも密接な関係があったことを初めて知りました。また、貧しい人々はどうしているのだろうか。と疑問を持ちましたが、しっかりとした補助金制度が設けられており、感心させられました。
・講義を通して、『人が変われば環境も変わる』ということがよく分かりました。日本の技術でプノンペンの人々が水を飲むことができるという事実を知り、国際協力の大切さを知りました。