校長室



オープンキャンパスにて(7/13)







ガールズ、ビー アンビシャス!

 「大志を抱いて・・」、「志高く生きよう」などはよく若い人々に向けて語りかけられることばです。毎日、笑顔の白百合生達に支えられる私達ですが、厳しい社会の現実に向かう生徒達には、「大志を抱いて!」の言葉を『座右の銘』にしてほしいと思う昨今です。
 「大志」と言えば、「ボーイズ、ビーアンビシャス」というクラーク博士の言葉が思い出されて参ります。米国マサチューセッツ農科大学学長のクラーク氏は、若い頃ドイツ留学中、化学と植物学を学び博士号を取得。明治九年、札幌農学校(現、北海道大学)の初代教頭として日本の招きで来日。二人の有能なアメリカ人教授と共に北海道開拓に必要な酪農と農業の発展に貢献すると共に人材教育にも努めました。彼の人間味あふれる教育や熱いキリスト教信仰は、内村鑑三、新渡部稲造をはじめ多くの人々に大きな影響を与えました。クラーク博士の滞在はわずか八カ月でしたが、学校を去るにあたっての残された[Boys,Be Ambitious]の一文は「少年よ、大志を抱け」と訳され、多くの人々の胸に刻まれ語りつがれています。「大志」という壮大な理念を表すことばは、北海道開拓当時のパイオニア精神が息づく人々に深い共感を与えたにちがいありません。
 ところで、『少年よ、大志を抱け』に続く言葉に注目すべきです。「・・・けれどお金を望み、私欲を満たし、名声を求める大志であってはならない。人間が本来あるべき姿のすべてを実現しようとする大志のことなのだ』(Be ambitious for the attainment of all that a man ought to be.) キリスト教信仰に根ざした高徳の教育者らしい発言ではないでしょうか。クラーク博士自身が真に愛を心に「大志」を生き抜いた人物であると思います。
 白百合学園の建学の精神は、「神と人の前に誠実に歩み、愛の心をもって社会に奉仕・貢献できる人間の育成』にあります。 女性政治家、芸能芸術家、アスリート等、表舞台での活躍も天賦の才の発揮として応援したい。しかし、目的が私欲のためであれば、人間の本来あるべき姿の実現ではないのです。
 社会に役に立つ人間だけが生きる価値があるのではない。神様によって与えられた命に対して、精一杯に生きようとしている病人の大志は尊いと思います。また、パラリンピックでの競技者達に見る生命力の不思議なパワー、自己開花百%には深い感動を覚えさせられます。大志の反対語は何か。あきらめ。もう無理。どうせ私は。夢無し。理想無し。無気力などです。
 『愛を種まけば喜びが育つ」と言われます。否定的で自己中的発想がどんどん暗いトンネルに入っていくのに対して、他己中心は、光の中に喜びを見出していきます。大志は、人によって千差万別、大小様々でよいのです。”Girls, Be Ambitious!“ 生徒の皆さん、時折り、この呼びかけを心に響かせてみましょう。 最後に、神と人の前に志高く生き抜かれたマザーテレサの祈りと御徒町凧作詞{花}の一部を紹介します。
 

「私をお使いください」

主よ、きょう一日、貧しい人や
 病んでいる人を助けるため
 に、私の手をお望みでしたら、
 きょう、私のこの手をお使い
 ください。
主よ、きょう一日、優しいこ
 とばに飢えている人々と語
 り合うため、私の声をお望
 みでしたら、きょう私の声
 をお使いください。


「花」

花のように 花のように ただ
 そこに咲くだけで 美しくあれ
人はみな 人はみな
 大地を強く踏みしめて
 それぞれの花 心に宿す


同窓生 「斯華会合唱発表」より






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